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With HANDSOMUSE vol. 16 ― メイクアップアーティスト 松井里加さん 公開中
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With HANDSOMUSE vol. 16

美肌のカギは透明感
大人に自信を与えるコスメを!
― メイクアップアーティスト 松井里加さん  後編

24.05.10

松井里加Rika Matsui

奈良県生まれ。文化服装学院卒業後、「SASHU」ヘアサロンを経てメイクアップアーティストの道へ。2000年からNYで活動ののち、2006年からは東京を拠点に、ファッション、ビューティーの雑誌、広告を中心に活躍。確かなテクニックと柔らかなキャラクターで、編集者はもとよりセレブリティからの信頼も厚い。
Instagram @rikamatsui26

Vol.15に引き続き、今回ご登場いただくHAMDSOMUSEはメイクアップアーティストの松井里加さん。雑誌や広告のヴィジュアル制作などで培ったメイクアップの流儀を礎に、自身のブランド「SELALY(セラリー)」を立ち上げられています。2022年のローンチながら、なかには3ヶ月待ちという商品も出るほどの人気に。後編ではその「SELALY」を創設するにあたっての経緯やエピソードなども交え、大人の女性に自信を与える松井里加さんの美の定義について伺いました。

メイクアップアーティストとして20年近く仕事をするなかで、人それぞれの輝きをメイクで表現するためには、なにより土台である素肌が大切だと実感しました。人体発生学でも「皮脳同根(ひのうどうこん)」=肌と脳は同時につくられたといわれているように両者は密接。肌がきれいになると脳がご機嫌になるんです。自分の肌に自信を持てれば、内面の美しさをもっと引き出せると考えました。

「セラリー 」のイメージヴィジュアルより

スタートしたときラインナップは、クレンジングと洗顔の3製品のみ。発表会に来てくださったメディア関係者の方々は、「メイクアップアーティストがつくるコスメなのに、これだけ?」と驚いていましたね。でも私は自分だけの美しい肌を引き出す鍵を握っているのは、クレンジングと洗顔と確信していたので自信を持ってご紹介しました。

私にとって美しい肌をイメージしたときに、まず必要なのは透明感。メイクをするときにとても大切にしている好きな言葉です。透明感=やさしい光で人々を照らす、静かな美をイメージしたときに、思い浮かんだのが月の輝きでした。ブランド名は月の女神、セレーネから「セラリー」と名付けました。ベルシオラのダイヤモンドも月の光を思わせる静謐な輝きとうかがって、とても親近感が沸いています。

月のように静謐に輝く、ベルシオラのダイヤモンド

商品開発には2年の歳月をかけました。数社競合をかけ、生産は福岡県糸島市の化粧品会社に依頼することに。成分オタクともいえるようなマイスターの研究開発部長との絶妙な連携によって、「セラリー 」は生まれたといっても過言ではありません。

自身のブランドを立ち上げるにあたり、当初より生まれ故郷の奈良のエッセンスを入れたいと考えていました。奈良は自然豊かで少し散歩するだけでお寺など古いものも残されていて、心が落ち着いてほっとする土地。前出の部長にその思いを伝えたところ「とりあえず帰省して、一度自分で奈良で探してきたほうがいいですよ」と促されて。私は単に配合してほしい素材のアイデアとして伝えたつもりだったので、内心「自分の足でですか……」と思いながら、奈良で自ら素材を探すことに。

神秘的な奈良の自然。

そこで見つけることができたのが「セラリー」の核となる成分「大和当帰(やまととうき)」。奈良に自生し、古来から日本の女性に寄り添ってきた和のハーブです。パワースポットも多く、薬草のまちとして知られる奈良県宇陀市の山口農園という信頼できる生産者に出会うことができたのはラッキーでした。化粧品づくりはどんな成分を入れるか、何と合わせるかが重要。部長からは「松井さん、運、持ってますね」と。彼のアドバイスに本当に感謝しています。

「セラリー」の主成分、大和当帰の葉。

「当帰芍薬酸(とうきしゃくやくさん)」という漢方名を聞いたことがあるでしょう。その成分「当帰」は血の巡りをよくする女性の生薬で、推古天皇の飛鳥時代から守られているハーブとして根が有名です。2012年の薬事法の改定で、根以外に葉も使用できることになったそうです。素材探しをするなかで、山口農園が手がける有機農法の大和当帰の葉を使った入浴剤を試してみて、肌がしっとりしてぜんぜん湯冷めをしなかったんです。「これだ!」と確信して契約をお願いしました。「セラリー」ではこの葉の部分を抽出して配合しています。

リスペクトする植物療法士の森田敦子先生との出会いもとても重要でした。先生はこれからの香りは鎮静で落ち着かせた後に気持ちをポジティブに高めて元気になる、前に向けて進むような香りであると考えられていて、「セラリー」オリジナルの香りを生み出してくださいました。現在発売しているスキンケアの「ルミヌ」シリーズは、製品ごとに微妙に香りは異なります。緊張感や興奮を和らげるクラリセージ、女性らしさを取り戻すイランイラン、リフレッシュ感のあるフェンネルなどを、森田先生ならではの調合で表現しています。

精油としてミストローションに配合されているハーブのひとつ、ゼラニウム。

においのメカニズムは鼻から特別な粘膜へ、それが脳へと伝わるもの。天然精油100%にこだわっていますので、粘膜から香りによる効果を感じていただけると思います。お客様から「セラリー」はドレッサーにあると、つい手に取りたくなってしまうという声をいただきますが、それは香りによるところも大きいですね。

クレンジングにお金をかけたくないという人が多いですが、クレンジングは自分と向き合う時間と考え、大切にしてほしいと思っています。忙しい女性たちが使いたくなる工夫もしています。洗顔は泡状なので、わざわざ泡立てる手間はなく、液だれしない適度な硬さを探りました。顔全体に1分間のせる泡パックをおすすめしています。ミネラル豊富な海塩配合で、毛穴のつまりや余分な皮脂を浮き上がらせてくれるので、擦らずに流すと毛穴の生理機能が落ち着いてくるはずです。

またミストはスプレー式でストレスフリー。化粧後の肌にもつけられる細かなミストになるように考えました。3Dヒアルロン酸配合なので、4~5プッシュで毎日使っていただくとハリや弾力が生まれ、引き締め効果も期待できると思います。美容乳液はさらっとした使い心地でメイクにも入りやすいテクスチャーにこだわりました。段階的に効いてくる美容成分の効果でシミやシワにもアプローチしていきます。

現在5製品を展開している「セラリー」(selaly.jp)のスキンケアシリーズ「ルミヌ」より。2024年5月10日(金)~12日(日)には名古屋髙島屋ゲートモール「Mindful Beauty Fes」(www.jr-tgm.com/cp/mindful_beauty_fes/)で松井さんによるワークショップも予定。

4ステップで終わるミニマルな使用方法で、できるだけ手に取りやすい価格、デザインも極力シンプルにして、ジェンダーフリーであることも意識しました。パッケージは少しでも環境にやさしくと配慮しています。サトウキビを精製する後にできる廃糖蜜を一部使用したバイオマスプラスティックのほか、プラスチック焼却時にCO2を大幅に減らすことができるグリーナノという最近技術も使用。成分でもメインとなる大和当帰のほか柿の葉、よもぎ、甘茶と奈良の成分を使うことで、輸入に比べてCO2削減となるよう心がけています。自身のブランドは思いのままに生み出せると同時に、責任を持って送り出す必要性も感じています。

おかげさまで多くの方に愛用いただき、肌が明るくなった、肌質が良くなったなど、嬉しい反響もいただいています。最近は女性のみならず、男性にも好評です。続けて使うことでニキビが少なくなって、自信が持てたという声も届いています。

松井さんが目指す、みずみずしく透明感の肌。

以前から「いつか自身の製品をつくりたい」とは、心のどこかで温めていました。コロナ禍に撮影の仕事が少なくなって時間の余裕ができたとき、「今しかない!」と思い、起業しました。販売はアマゾンやセレクトショップにお願いしていますが、基本はすべて一人でこなしています。ネーミングの登録などは3ヶ月くらいかかり苦労しましたが、幸いにも周りの人たちに助けられ、私は恵まれていると感謝しています。

ポップアップなどで、地道にいろいろなお客様に直接会って伝えたいですね。そういうやり方で広げられるのが自分らしいと思っています。まず皆さんに会える喜びがあります。それから最近のメイクの趣向も勉強になりますし、アーティストの仕事にも生かせることもあります。「セラリー」を立ち上げて、大変ですが充実しています。これからも現役のアーティストだからできることを模索していきたいと思います。

 

Rika Matsui’s Column