【悔しさをバネに】
幼いころ一目ぼれした車がある。
小さく丸みのあるボディに丸いライト。
「いつかあの車を運転してみたい」
そう思ったことを今でも覚えている。
月日は流れいつの間にか小さな車は、大きな車に生まれ変わっていた。
それでもあの時の愛らしさは健在だった。
やっぱりいつかこの車を運転してみたい。
そう思わせてくれる唯一の車であることは変わらなかった。
ただ私には免許が無い。
免許は必要になった時に取ればいい。
そう思いながらも、心のどこかで車を運転することに抵抗があったのかもしれない。
これまでもネガティブな事を考えてしまい踏み出せないことが多くあったからだ。
そんな中家族が病気になり、手術を受けることになった。
病院へ行く時でさえ、私は助手席に乗る。
大変な時なのに、助けにならない。
免許を持っていれば…と何度も思った。
いずれまた同じようなことがあるかも知れない。
大事な家族に何かあった時、運転できずにもどかしい思いを二度としたく無い!と強く思った。
こうしてその悔しさをバネに無事免許を取得することが出来た。
そして数年後…。
念願だったあの車を運転することになった。
行動を共にするようになって数年。
見た目の愛らしさと運転している時の満足度は変わらないまま。
昔からの夢が叶ったんだと何度も実感する。
あの時一歩前に踏み出したこと。
それが今の生活に大きな彩りを与えてくれているのだと信じている。
YOUR HANDSOMUSE STORY
ベルシオラは、半歩先を歩もうとする女性とともにあることを大切にしています。
2022年度のYOUR HANDSOMUSE STORYは、
人生を半歩先に進めた転機とそこに至るまでの過程や想い、
半歩先の夢に向かって前に進む勇気をもらえた出来事などを公募し、
たくさんのHANDSOMUSEなみなさまから素敵なストーリーをお寄せいただきました。
ご応募下さったみなさま、ありがとうございました。
2022年度の公募は既に締め切っていますが、
今後も企画を検討いたします。
Story 29